駆け引き×スクープ3~Red Devil 赤い悪魔~
それからしばらく言い合ってた。
だが時間も時間だ。
昨日はよく眠れなかったし正直眠い。
でも譲るわけにはいかない!!
「あー‥も、いー、わかった」
頭をがしがしと掻いて栗塚さんが溜め息をついた。
と、思ったら
「ぇ?……きゃぁ…!?」
栗塚さんが強行突破に出た。
私を抱きかかえて寝室に向かう。
その間、じたばたと暴れる私。
栗塚さんは器用にドアを開け、私をベットに放った。
「これなら文句ないでしょ」
「ぶ」
布団を頭まで掛けられて寝かされた。
「ぷはっ、何言って……ってえぇぇっ!?」
横を見れば栗塚さんが寝ころんでいた。
ぇ、え、ええ!?
「おやすみ」
そう言って背を向けた栗塚さん
「わ、私はソファで寝ますから!!」
「ダメ」
ぐぃっと引っ張られ、私は栗塚さんに抱き締められた。
ふぇぇぇえええっっっ!?
「おやすみ」
そう言ってそのまま眠りに落ちた栗塚さん。
って、寝つきよっ!!
栗塚さんに痛くはないもののけっこうな力で抱き締められているため這い出られない。
う~~~‥
開き直って私もそのまま栗塚さんにくっついて寝る事にした。