駆け引き×スクープ3~Red Devil 赤い悪魔~





†side:月詠†




都内のある公園




私はそこである人物を待っていた。




「お・待・た・せ♪」




声の方に顔を向ける。




そう、この人が私が待っていた人物




「お久しぶり‥、いえ、はじめましてかしら?“今岡”さん」



「クスッ♪“はじめまして”♪♪月詠ちゃん☆」




そう、私が待っていたのは今岡ー‥




私はネットカフェのパソコンを使って、先日見つけた“Red Devil”のサイトへアクセスした。




そして偽名を使い、
『殺人計画を売ってほしい』と依頼したのだ。




どうしても会いたかった。危険は承知だが、奴は自分で手を染めないと聞き、私に直接危害を加えないだろうと踏んだ。




「でもびっくりしちゃった♪まさか君だなんてね~~♪♪」




そう言ってクスクスと笑う今岡




「計画は売ってくれるのでしょう?どんな人間でも」



「もちろんダヨ!はい!どーぞ♪」




そう言って私に封筒を渡した。




これがー‥




「でも使わないんでしょ~?残念~!試しに使ってみなよ!!」




使うわけがない。




私はキッと、今岡を睨むが今岡は楽しそうに微笑んだ。




手でカメラの形を作り、そのフレームに私を入れる。




「イイね~その表情!その強い目が恐怖へと変わる♪そう思うとゾクゾクするよ♪」




変態が




蔑んだ目で奴を睨むが奴には効かない。
むしろ嬉しそうな表情を浮かべる。











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