-すれ違う想いは-

「大丈夫?ケガゎない?」


「は、はい///」


こんな美形を

こんな近くで見るなんて!


「あ、ボタン...」

「へ?  あ!」


マサヤ君が乱暴に外したせいか、

Yシャツのボタンが

いくつも外れていた。


「これ、着て」


   フワッ...


私には大きすぎる

矢神君のブレザー。

彼の匂いがする。



「わ、悪いですこんな!
 
 大丈夫!
 
 私このまま家帰る!
 
 里佳達に伝えてお...」


「送ってく。」


送ってくって...
えぇぇぇえ?!?!?!


「いやそんな!」


「オレが勝手にブレザーかしただけだし、

 勝手に送っていきたいだけ。

 こんな状態の子、1人じゃ危ないし。」


ぁぁぁぁあれ・・・???

「ぅッ...グス...

 ごごごめんなさい!

 安心しちゃっ・・・たのかな?

 ヘヘッ!」


涙が止まらない...。
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