何万人の中から
あたしたちは、それほど
学校ではしゃべらない。
龍が嫌そうにするから。
あたしはその時の顔が
どうしても苦しくて見てられない。
だからしゃべらないのに慣れていった。
そして、クリスマス。
奈菜とケーキを2つ作って、プレゼントを持ち
龍たちの元へ行った。
プレゼントをあげたら、
「ありがと」って受け取ってくれた。
なのに、龍からのプレゼントは何もない。
あたしはもう、愛されてないんだなと思った。
そして、月日は経ち2月になった。
あたしたちが付き合って9ヶ月が経った。
あたしらの学校はテスト1週間前は部活がない。
だから、もちろん龍には会えない。
そんな中、バレンタインを迎えた。
あたしはテスト2日前にも関わらず
龍にクッキーを焼いた。
そして、直接ではないがあげた。