何万人の中から

テスト2日目。
久々の部活だった。
『奈菜~!!部活あるから、龍に会えるっ』

あたしはとにかくウキウキだったんだ。
でも、部活に行くと、ある男子友達の雅人に

「優っ!龍が話しあるって・・・」

『え~?なに♪言ってよ~!!』

「ごめん。俺からは言えね~や」

『な~んだ。え?雅人・・・もしかして別れ話??』

「・・・・」
雅人は黙り込んでしまった。

あたしは分かった。
龍の話しは別れ話なんだって。

けど、その日龍のとこには行かなかった。
・・・行けなかったんだ。

だけど、その次の日。

「ごめん優。別れて!もう好きじゃないし、他に好きな奴出来た」
『なんで・・・?あたしは好きだよ?そばに居てよ』

泣いたんだ。あたしは。
休日の部活の練習だったけど。


すごいなやんで、次の日。

『やっぱり別れるなんて嫌!!だけど・・・
龍はあたしの事すきじゃないんだょね?そっか』

「うん・・・」

『分かった。ばいばい』

あたしはそれから、たくさん泣いた。

そして、その何日後に奈菜たちも別れた。


後から知ったこと。
龍はあたしのこと好きだった。
だけど、あたしが他の人に軽く気持ちが
揺らいでることに気づいたんだよね?

あと、他の道に進ませたかったんだね?
わかんなくてごめんね。

あたしは龍のことを
思い出にした。

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