キミが好きで
ヒュ―ッ
風が何となく冷たく感じる帰り道

大『みさと…みさと?』

ハッ…
大ちゃんに呼ばれて気付いた
「あ、ごめん、ぼぉっとしてた」

大『どうせ涼介のこと考えてたんだろ(笑)』

「う、うるさいなぁ///」

大『図星かよ(笑)ほれ、着いたよ』

「あ、ありがと♪んぢゃまた明『みさとっ…』

「ん?…大ちゃん?」
『これからも…ずっと…みさとはここに座ること!!!』

ぷっ……
「大ちゃんどしたの?可愛いんだけど(笑)」
あまりに必死な大ちゃんを見て笑ってしまった

大『だ―か―ら―!!特等席にずっと座れよ!明日も明後日も「ずっとね♪了解しましたぁ♪」

すると大ちゃんわふわっと優しく笑って
大『約束な!』
と頭を撫でてくれた

「んぢゃまた明日ね♪」
大『おぅ!あ……』

「ん…?」
大『久々にしてよ♪んっ♪』
大ちゃんが自分のほっぺをつついた。

「…え??」

…もしかしてこれは..

大『だから、ちゅ~♪』

小さい頃別れ際にしてた
挨拶代わりの
お決まりのちゅう??!

そんなの……
「……無理無理っ!絶対無理っ!!」
大『何で?』

何でって…
さすがにこの年で
ちゅうなんかできる訳
ないでしょうが!!!

1人でパニくってたら
大ちゃんが呟いた

大『…やっぱりいいよ』

すごく悲しそうな顔をしている

(怒らせちゃったかな…)

ふと大ちゃんを見上げると目が合った

恥ずかしくて俯くと

大『…俺からする』

そう言って
大ちゃんは私の顎をクイッとあげ私の唇に優しいキスを落とした―――――
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