キミが好きで

いつもの帰り道

『みさと~?』
「ん?なあに~?」

『大ちゃんとさぁ、最近連絡とったりしてる?』

ドキッ…
違う意味で鼓動が早くなる

「ん、ん~…とってないかな…?」
『本当に…?』
「うん…たまにしか連絡とらないかな…」

…まさか……

『…大ちゃんとあんまり連絡とらないで。』

やっぱり…
何で?…大ちゃんまでだめなの??

「…っ涼介…私大ちゃんとは連絡とってたい…」
涼介の束縛に対する初めての反抗

自分でもわかるくらい声が震えていた

でも涼介ならわかってくれるかな…って
勇気を出して言ってみた


けれど涼介は
『何で?』
そう冷たく言い放った

「……」

『みさとには俺がいるのに…俺なんかより大ちゃんのがいいんだ』

「違っ『違わないよ』」
「え…?」

『大ちゃんと連絡とりたいんでしょ。それくらい大ちゃんが好きなんだよね?ぢゃあ大ちゃんとこ行けば?』

そう言って繋いでいた
手を離した

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