キミが好きで

そして…
みさとが後ろに座る時
お尻が痛くないように
ひもでくくりつけていた
みさと好みのかわいらしい座布団も外すことはなかった


まるでみさとの帰りを
待っているかのように


大ちゃんの行動も大ちゃんの自転車もみさとをいつまでも待っていることをもの語っていた




そしてみさとはそれに気付いている。
気付いているのに気付かないふりをしている。


きっとみさとは気付いてしまったら自分の気持ちに気付いてしまうからだろう

俺を傷つけたくないがためにこうやって自分に嘘
をついているんだろう


俺は…

俺は結局みさとに何もしてやれない
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