キミが好きで
隣に座った大ちゃんの
優しい匂いが風とともに
伝わる

「えっとね……涼介の束縛が日に日に激しくなってきて(笑)…」
『うん』

「今日には大ちゃんとも連絡とるなって言われて…」
『うん』

「でも今日初めて嫌って反抗したの笑…」
『うん』

「…そしたらね俺よりも大ちゃんの方が好き、なんだっ…て言わ、れちゃった…」
ふいに涙がこぼれる

すると
『うん』
大ちゃんは昔みたいに優しく頭を撫でてくれた

「…ズッ…もう疲れちゃった(笑)…」
『無理しなくていいよ』

「…え?」
『もう十分だよ。だからあんなに仲良かった男友達とも話してなかったのかー(笑)よく耐えてたね。みさと?もう無理しなくていいんだよ?』

ギュウッ…
大ちゃんが優しく
でも強く抱き締めてくれた
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