シュガースパイスな君
“琥珀には一週間後から三年間イギリスに留学してもらう。単身で。”
……え?どういうこと?
そんな話聞いたこともないよ?
なんで?どうして1人なの?
あたしの中の疑問は尽きることを知らない。
“これはお前の為でもある。……丸め込む様で悪いが大地くんの為にもなるんだ。”
“今まで黙ってて本当にごめんね。私も…行ったのよ?その時は辛かった。悟さん(パパ)とも離れなきゃダメで…けどそれ以来片時も傍を離れたくなくたってね。お互いの気持ちも高まるし、勉強にもなったしね?”
“もともとラブラブだったがそれ以来もっとラブラブになったな〜?もう彩(ママ)と少し離れるのも不安でな…”
すっかり落ち着きを取り戻したあたしは
―――そりゃあ依存が高まっただけじゃないですかい?旦那。
どっかの人に……なったわけではありません。
ただ冷めていた。けど三年間も大地と離れなきゃいけない?
そんなの……やだよ…
それから大地のご飯のこともあったのですぐに帰って…
あたしの顔が曇っていることに気づいた大地が
どうした?元気ねーじゃねーか。なんかあったか?
と心配してくれたけど……