シュガースパイスな君
静かに問いただすでもなくあたしの言葉を待ってくれる大地に小さく、でもはっきりとした響きを持って言う。

「大好き……だよ。/////」
「……!」
「大地…?」
「ん。あぁ…おれが先に言おうと思ってたのに…」
「大地……。」

不貞腐れたようにそっぽ向いて一度止めた足をまた動かしはじめる大地に引かれる様にして歩きだすあたし。


それはきっとあたしのよりも小さな声。そしてあたしのよりもはっきりとした、凛とした声だった。


「愛してるよ。ずっと」



あたしの大好きな声だった。










《運命の条件完結》
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