シュガースパイスな君
……案内に専念しよう…。
琥珀にいろいろ教え込む。

メイドや執事などがいないこと
無駄に広いこと
寝室は1つしかないということ

物覚えは早いから助かる。が、ここには納得がいかなかったらしい。

「大地…ベッド一緒なの?」

「ん」
しょうがないだろ。一個しかないんだから…。この場合おれはソファーで寝なきゃ駄目なのか…?

「「……………。」」
おれは沈黙が嫌いなので、とりあえず喋る。

「……イヤ?」

「……イヤっていうか、大地のこと何も知らないのに、一緒に寝るとか……――」

え?そんなこと…?
「俺のこと?誕生日とか?」

「う〜ん、まあ…?」

なんだ?その曖昧な感じ。
「誕生日は11月24日生まれの射手座、血液型はA型、好きな食物は、ハンバーグ、嫌いな食物はなし、身長は183㎝、体重は内緒。好きなひとは琥珀ね?」

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