シュガースパイスな君
大丈夫
【大地Side】
最近神妙な面持ちで落ち着きのない琥珀。
その時は考えもしなかった。
まさか琥珀が……
【琥珀Side】
日本に帰ってきてから3ヶ月が経った。
大学にも通っている。
最近、生理が遅れているからまさかとは思った。
偶々だって思おうとしてたんだけど、吐き気も倦怠感もあるし、お腹だって痛くなるし…。ちゃんとした時間にも起きられない。
これは本当に……?
って思って妊娠検査薬を試してみた。
いつもちゃんと避妊はしてた。
でも結果は『妊娠』を示してた。
一応念のため、病院にも行った。
それでも結果は一緒。
しかも双子らしい。
今日こそは今日こそはと思って言わなきゃってわかってるんだけど言う勇気がない…。
もしも『堕ろせ』なんて言われたら?
怖くて怖くてたまらない。
それでも覚悟を決めて大地に言う。
「ね、ねぇ大地……?」
「んーー?」
「できちゃったみたいなんだけど……」
「なにが?」
「…赤ちゃんが」
「誰に?」
「あ、あたしに…」
「ふーん…て、はっ!?」
「いや、は、じゃなくて…」
「ま…マジで?」
黙って頷く。
「それで妙に落ち着きがなかったのか?」
「う…」
最近神妙な面持ちで落ち着きのない琥珀。
その時は考えもしなかった。
まさか琥珀が……
【琥珀Side】
日本に帰ってきてから3ヶ月が経った。
大学にも通っている。
最近、生理が遅れているからまさかとは思った。
偶々だって思おうとしてたんだけど、吐き気も倦怠感もあるし、お腹だって痛くなるし…。ちゃんとした時間にも起きられない。
これは本当に……?
って思って妊娠検査薬を試してみた。
いつもちゃんと避妊はしてた。
でも結果は『妊娠』を示してた。
一応念のため、病院にも行った。
それでも結果は一緒。
しかも双子らしい。
今日こそは今日こそはと思って言わなきゃってわかってるんだけど言う勇気がない…。
もしも『堕ろせ』なんて言われたら?
怖くて怖くてたまらない。
それでも覚悟を決めて大地に言う。
「ね、ねぇ大地……?」
「んーー?」
「できちゃったみたいなんだけど……」
「なにが?」
「…赤ちゃんが」
「誰に?」
「あ、あたしに…」
「ふーん…て、はっ!?」
「いや、は、じゃなくて…」
「ま…マジで?」
黙って頷く。
「それで妙に落ち着きがなかったのか?」
「う…」