シュガースパイスな君

これから2

【琥珀Side】

タイミングってすごいと思うんだよ、あたし。

だって、お腹が痛みはじめたのって大地の出迎えに玄関に着く寸前だよ?

そこに大地が来て、すぐ病院行って、現在に至るんだけど。



【大地Side】

家に帰ったら琥珀が玄関の手前でしゃがみこんでいた。
慌てて駆け寄る。

「琥珀…!?大丈夫か!?腹痛いのか!?」
「う…ん…っ〜〜…」
「ちょっと待ってろ今すぐ車こっち持ってくるから、な?」

言って、車庫に走る。
走りながら、諸星――珠蕗家の筆頭執事――に連絡をいれる。
すぐに車を玄関の前に出す。

琥珀を支え、車に乗せる。

「もうちょっとで着くからな。」
「…っ…ん…〜〜〜…」

話し掛けながらも琥珀が心配だ。
けどこればかりは避けられない。
代わってやりたいと思う反面、自分が男でよかったとも思う。
・・・なんかごめん。

□■□■□■



病院に着くと諸星が電話をしておいてくれたらしく、すぐに琥珀の対応に移ってくれた。

かなりの時間が経つがまだ、産まれない。
医師からはかなりの難産になるだろうとはいわれていた。

分娩室から看護師がこちらに向かって歩いてくる。


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