シュガースパイスな君
【琥珀Side】
あたし達は教室に行く。
さっき見たらあたしと大地は同じ2組だった。

「おいっ、お前もっと速く走れないのかっ!?」

「む、無理だよぉ〜…」
――グイッ
「ひゃっ!」
いきなり、大地はあたしの手を取りそのまま全力疾走。
「だ、大地〜?」

「…………。」
何度転びそうになったか、目の前には教室の扉。大地は手を離さない。
ねぇ、このまま、教室入るの…?聞く間もなく、
―――ガラガラッ
生徒は、人が入ってきたことに興味はないらしい……が、ただ1人…振り向いた男の子。
ニンマリとしたかと思ったら

「お前らってデキてんの?」

その声につられ、クラス全員こちらを見る。

は…恥ずかしいっ…///

なのに、大地はあたしの手をより一層強く握って、

「あぁ、付き合ってるっていうか…もうけっ―――」
急いで、大地の口を塞ぐ。付き合ってるだけでも、言われるのは嫌なのに、結婚してることまで言われたら………///

「付き合ってるだけです!!!」

「モゴモゴ…」

「大地ちょっと来てっ!」

繋いだままの手を引いて空いてるであろう教室に。
「ちょっと!!何結婚してることまで言おうとしてんの!?」

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