シュガースパイスな君
「ただいまぁー」
と言っても、“おかえり”は返ってこない。両親は各地を飛び回っていて、家にはほとんど居ない。
というか、その両親とも血は繋がってないけど
……ピロピロリロン、ピロピロリロン
あたしのケータイが着信を教える。画面には“母”と書かれている。いつも、あまり話さないけど、特に話したいとも思わない。
「ママ?」
『そうよ〜突然で悪いんだけど、今から言うところに行ってちょうだい!!』
「???………ぅん…わかった……どこ?」
腑に落ちないがとりあえず了承する。
『えーっとね…―――』
―――――30分後
「ここ……?」
私は今、駅の時計台前にいます……ここで、“珠蕗大地”という人を探せ!!と言われた。時計の下に居るって聞いたんだけどな……と思いながら探していると…目的の人物らしき人がいた。
か……か、かっこいい…///
じゃなくて!!
「あ、あの……珠蕗大地…さんですか?」
「…………そうだけど…琥珀?」
…………この人はなんであたしの名前を…?
「もしかして、月代琥珀?」
「……!」
いきなりフルネームを呼び捨てにされ驚くあたしを見て。
「じゃあ、行こ…?」
にっこり笑ってあたしの手を引く珠蕗大地。不覚にもドキッとする。………って行こ…?ってどこに?
「あの……どこに向かってるんですか?」
「え……?……俺たちの新居だけど…聞いてない?」
「あ〜。新居、新居かぁ……ってなんで!!!??」
と言っても、“おかえり”は返ってこない。両親は各地を飛び回っていて、家にはほとんど居ない。
というか、その両親とも血は繋がってないけど
……ピロピロリロン、ピロピロリロン
あたしのケータイが着信を教える。画面には“母”と書かれている。いつも、あまり話さないけど、特に話したいとも思わない。
「ママ?」
『そうよ〜突然で悪いんだけど、今から言うところに行ってちょうだい!!』
「???………ぅん…わかった……どこ?」
腑に落ちないがとりあえず了承する。
『えーっとね…―――』
―――――30分後
「ここ……?」
私は今、駅の時計台前にいます……ここで、“珠蕗大地”という人を探せ!!と言われた。時計の下に居るって聞いたんだけどな……と思いながら探していると…目的の人物らしき人がいた。
か……か、かっこいい…///
じゃなくて!!
「あ、あの……珠蕗大地…さんですか?」
「…………そうだけど…琥珀?」
…………この人はなんであたしの名前を…?
「もしかして、月代琥珀?」
「……!」
いきなりフルネームを呼び捨てにされ驚くあたしを見て。
「じゃあ、行こ…?」
にっこり笑ってあたしの手を引く珠蕗大地。不覚にもドキッとする。………って行こ…?ってどこに?
「あの……どこに向かってるんですか?」
「え……?……俺たちの新居だけど…聞いてない?」
「あ〜。新居、新居かぁ……ってなんで!!!??」