シュガースパイスな君
果てた琥珀を見て、その隣に身体を沈める。

「琥珀…愛してる」

――チュッ…

琥珀の額にキスを落として眠りに就く。

―――――……

【琥珀Side】

朝になり
大地の腕のなか、起き上がろうとしたとき
「いったぁい…」

やっぱ2日連続って、キツいよ。
とか言いつつ、
その痛みが好きなあたし。
だって、
2人の“愛の代償”
だもん。

愛し合った分、痛い。

けどそれだけ、

愛されてて、
愛してる

ってことだから。

痛くても、その分
幸せな気分になれる。


でもね………。
痛いと歩くのキツいんだよ。
歩き方がぎこちなく
なっちゃうのは
嫌なんだよね。

………大地の顔…。
「綺麗だよね」

誰にともなくいうあたし。
そして、
大地の髪に触れる。

「……ん…。」

起きちゃったかな…?

「すかー…」

熟睡……。すげー、これはもうある意味才能でしょ。

…………。
やっぱ綺麗な顔。
「格好いいなぁ……。」

…………。
……少しならいいよね…?

そっと、大地の唇に自分の唇を当てる。

「っ!?……んっ…ぁ…ん…。」

えっ!?舌が…!なんでっ!?寝てるんだよねっ!?
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