シュガースパイスな君
「琥珀…。恵梨香…。ごめん。少し外にいて。」

「「う、ん…?」」

あたしと恵梨香は病室の外に出た。

―――――……
【大地Side】

入院してからほぼ毎日隆雅と四条は見舞いにくる。

それは今日も例外じゃなく…。
「んだよ。今日もきたのかよ。」

どういうわけか今日は最近来てなかった、知らない女までいた。

そして、その女からケーキを受け取っておれに渡す。
無理矢理食わされる。

「………っ…。」
涙が……出そうになった。
女は心配そうにおれを見る。
隆雅が気を利かせたのか女2人を外に出す。


「…うまいだろ…。」

「………。」

「琥珀が…作ったんだよ。」

「琥珀…?」

「大地が…お前が…知らないと言ったあの女だ。」

「…は……?」

「そのケーキがまずいわけ…ねぇんだよ。それはあいつの…琥珀の…等身大の愛情なんだから…。」
「………。」

「琥珀が…どんな気持ちでそれを作ったかなんて…お前にわかるか…?わかるわけねぇよな…。けど、それ食ったときどう思った。」


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