シュガースパイスな君

それは…
大地が急に離れていって
大地は歩いてあたしは走ってるのにどれだけ走っても追いつかない。そんな夢｡
それを毎日見てしまう｡
だからね？寝ても覚めても悲しいままなんだ｡
大地は明日来ないのかって言った｡
それがすごく嬉しかった｡
でもあたし今不安定だから来れるかわかんないなぁ｡
そして、大地はこんなことを言った
｢なぁ、おれお前んち住んでも構わねぇよ？｣

え…｡

｢…別にお前がどうとかってんじゃなくてな！こんな辛気クセェとこにいんのが嫌だからだ！｣
｢う、ん。｣
｢何だよ。その顔は。｣
｢ううん、ありがとう！｣

三日後大地は我が家に帰ってきた｡
恵梨香と隆雅は大地が帰ってくるって話した時
大丈夫？つらくない？
って聞いてきた｡
あたしはこう答える｡

“たとえ、記憶が戻らなくても
今までみたいな会話が出来なくても
大地は大地でしょ
それに、今はただ……

大地が生きていてくれた

それだけで
あたしは充分
それ以上の多くを何も
望んだりしないよ”

聞いてた２人が泣いちゃって、ちょっと困ったけど…
２人に聞かせると同時に、自分に言い聞かせて、決意したんだ。


《デートの条件完結》