シュガースパイスな君
大地の可愛い寝顔を見ていたら、欠伸がでた。

眠い。あたしも寝ようかな…。
これがまずかったんだろうな。

「――んっ…。」

少し瞳を開く。

「あ…起きちゃった。折角、寝たフリで油断させたのに。」
「ふぇ…?」

なんかスースーするなぁと思って自分の身体を見ると……。

「きゃあっ///」

裸だった。

「な…な…何を…!」
「ん〜〜エロい事?」
「にゃっ…!」
「可愛いよ?」
「んっ…。んんん〜ッ…。」

まぁ、キスされました。
その前の“可愛いよ”についた“?”も気になるけど。

「そんなに不安そうな顔すんなよ。」
「………。」
「大丈夫。おれ優しいから!!」
「そうじゃなくて…。」
「ん?」
「あたしのことどう思ってんの?」
「好きでもない奴とこんなことしないよ?おれ。」
「じゃあ…好き?」
「……うん。」
「その沈黙は何?」
「おれを疑うの?」
「……。」
「いや、ちゃんと言わなかったおれも悪いんだけどさ。」

………?
「琥珀…大好きだよ。」
「……っ……/////」
「本当に…本当に大好き。」
「……っ…/////」
「だから抱いていい?」
「…………。え……?」
「うん。わかった。」

はい?あたし何も言ってないよ?

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