シュガースパイスな君
「………好きでもない奴とこんなことしないよ?おれ。」
「じゃあ…好き?」

………ハズいだろ…。
「……うん。」
「その沈黙は何?」
「おれを疑うの?」
「……。」
「いや、ちゃんと言わなかったおれも悪いんだけどさ。」

あ〜、恥ずかしいなぁ…。
「琥珀…大好きだよ。」
「……っ……/////」
真っ赤になる琥珀を見て、なんか苛めたくなったおれはSなのか?
「本当に…本当に大好き。」
「……っ…/////」
…可愛い…なに惚気てんだおれ。
「だから抱いていい?」
「…………。え……?」
「うん。わかった。」
拒否られる前に襲ってしまおう。どうしても食べたかったからね。嫌われたくないけど。禁欲は何も生み出さないけど貪欲は損をする…つまり、貪欲は損を生み出すってことなんだけど。

「あたし…まだなんにも…。」
ここで拒否られたらキツい。
「じゃあ…いいでしょ?」
半ば強引に…。
「う…ん////」
なんだよ。若干ガッカリして損した。
「じゃあいいじゃん。」
んで、琥珀は、こいつ誘ってんだろ。って声出しまくったり、美味そうな顔するから歯止め利かないし。気付いたら夜が明けてて驚いた。
琥珀は陽が昇ると同時に眠っちゃって、スゲー残念だった。

< 72 / 126 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop