シュガースパイスな君
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どうしてこうもわがままなんだろうか、家の亭主は……

【大地Side】

正午。
琥珀が起きてきた。
おれなんか大して寝れなかったっちゅーに…。
隣で、無防備に寝てる琥珀見ながら寝れるわけがねぇ…。
理性との闘いだったわけよ。

起きてきた琥珀は寝起きだからか、心成しかどうも目がトローンとしてて。

「美味しそう。」
言ってしまった。
聞いた琥珀は真っ赤な顔して、何が?とか聞いてくる。
慌てて、誤魔化したけど、やっぱり言いたくなって、
美味しそうなのは琥珀。
とか言っちゃってるし。おれ。

当たり前だけど琥珀の顔はトマトと化している。

本当に可愛いんだよなぁ。
自覚が無いから、男に言い寄られたりしてねぇのか、とかスゲー気になる。
まさか、聞けないけど。
つか、聞いても、自覚が無いからわかんねぇんだろーな。


琥珀がご飯を食べ終えた。
すぐさま琥珀を抱きかかえて、寝室へ。
最初は抵抗していた琥珀も諦めたのか、抵抗をやめた。
寝室には、琥珀の甘い声だけが響き渡る。
計算してるようでしてないんだよな。こいつ。
つか、出来ねぇのか。面白ぇ。
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