シュガースパイスな君
【琥珀Side】
あたしは、隣の大地の荒い息遣いに目を覚ました。
熱があるわけではなく、
涙を流していた。
だからだろう、思わず大地の手を握っていた。
そして、大地の手を握ったまま、また眠ってしまった。
【大地Side】
夢を見ていた。
夢の中のおれは
何故か子供だった。
雪が降っていて
隣にいる女の子の
顔は見えなくて
誰なのかわからないけど
懐かしかった。
そして
おれ達は2人で笑いあっていた。
こんな光景知らない
だけど、何処か、懐かしくて
記憶の片隅に
あるようで
見つからない。
そして、夢の中の女の子は
おれの記憶みたいに
サラサラと
砂のように
消えていった。
悲しくて、つらくて、苦しかった。
だけど、降る雪で温度をなくしたおれの手に
温もりを感じた。
夢の中のおれは
掌を見つめる。
そこには
明るく、でも弱々しく
気高く、でも儚く
温かい、今にも消えてしまいそうな
綺麗な琥珀色の光が輝いていた。
そして、目を覚ます。
ふと、隣を見ると、
その小さな手で
おれの手を握る
夢の中の光の主が
眠っていた。
あたしは、隣の大地の荒い息遣いに目を覚ました。
熱があるわけではなく、
涙を流していた。
だからだろう、思わず大地の手を握っていた。
そして、大地の手を握ったまま、また眠ってしまった。
【大地Side】
夢を見ていた。
夢の中のおれは
何故か子供だった。
雪が降っていて
隣にいる女の子の
顔は見えなくて
誰なのかわからないけど
懐かしかった。
そして
おれ達は2人で笑いあっていた。
こんな光景知らない
だけど、何処か、懐かしくて
記憶の片隅に
あるようで
見つからない。
そして、夢の中の女の子は
おれの記憶みたいに
サラサラと
砂のように
消えていった。
悲しくて、つらくて、苦しかった。
だけど、降る雪で温度をなくしたおれの手に
温もりを感じた。
夢の中のおれは
掌を見つめる。
そこには
明るく、でも弱々しく
気高く、でも儚く
温かい、今にも消えてしまいそうな
綺麗な琥珀色の光が輝いていた。
そして、目を覚ます。
ふと、隣を見ると、
その小さな手で
おれの手を握る
夢の中の光の主が
眠っていた。