シュガースパイスな君
「琥珀ー!!出来たぁぁーー!!」

大地のあたしを呼ぶ声が聞こえる。

「わかったぁー!すぐ行くー!」

急いでリビングに行くと、立派なオムライスがどどーんと2つ。

「わぁー!美味しそぉ!!」
「美味しそう、じゃなくて、美味しいから。」

おいおい…至極当然かのように言うなよ…

「そーゆーことは自分で言っちゃダメだよー?」
「そんなもんか?」

自覚なしか…重症だな…

「うん。そうだよ?じゃあいただきまぁす!!」
「おう!いっぱい食え!」
「あぁ美味しかったぁー!!」
「それはよかった。あ、そうだ。明日、月曜から学校行こ?」

あっ!学校っ!!
すっかり忘れてました…
もう1ヶ月位行ってないなぁ…
ああもうあたしのうっかりさん☆!!テヘッ☆…なんつって…

「…あぁ、わかった。じゃあ準備しとくね。」

そう!準備しないと!!制服は…一応クリーニングしたから大丈夫…鞄は…クローゼットの中…教科書は机の中…うん大丈夫!…かな?

「おう、よろしくな!」

と、大地。

「任せなさい!!」

とか言ってみるあたし。
そして、ひとつ聞きたいこと。それは
「でも、最近寝ててもうなされてて、頭痛ひどいのに大丈夫なの?」
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