妖怪ギライな生徒会長!
~壱~【呪いの唄姫】
「やめっ………やめて?おねぇちゃん!!」
「なぁに?人を騙して身体を喰らう喰鬼(ショクキ)がわたしに何の御用でして?」
「ひっ………やだ……やだ…やだ─────!!」
『たんとご覧あそばせ───♪』
ザクッ!!
「ギィャァ───!!」
血飛沫が飛ぶ。
パンッ!
彗狐と猫无が私と会長の前で傘を広げた。
「ありがと彗狐」
「いいえ♪」
あっ!会長!
「びゃ……百羅様っ!」
「様?えっ……急に私崇められてる?えっ?」
「ひぃ────…怖かった…」
ギュウッ……
いや、また抱きしめ………
られてる?
「うっ………ぅゎ~ん」
え、と。
あなた、男?だよね………
「クスクス……百羅様にくっついてないってらっしゃるわ~」
「かわいいお方ですこと」
「会長───…?早く帰りましょう?明日も学校ですよ?」
はぁぁぁぁぁぁ~
疲れる。