いちばん
決意
海斗の電話が減り、メールが減り、会うこともない毎日。

海斗の那奈への愛が日増しに大きくなっていることに、あたしは気付きたくなかった。それなのに、気付いてしまった。


あたしは海斗に関連する物全てを、箱に閉じ込めた。
プリ、手紙、プレゼント、前の携帯、海斗にもらったお菓子の箱。

でも、あたしの気持ちは、海斗への大好きの気持ちはいくらに閉じ込めても、閉じ込めても閉じ込めても、次から次へと箱から溢れてくる。

だからあたしは、気持ちを抑えるのをやめた。

授業中だって、バスの中だって泣いた。





あたしはこんなに海斗が好きだ。





ある時、あたしは授業が憂鬱で、トイレにこもっていた。

ケータイをいじってると、友達のホムペから、リンクを飛んで飛んであるページにたどり着いた。



そこの名前は“海奈”。
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