オレンジ色の校舎
「笑うなよー、浅井」
「ご…ごめんごめんっ。なんだかおかしくって…」
「ー…っ、このやろーっ」
そう言った瀬川くんが、あたしの頭をコツンと小突いた。あたしの頬は一気に真っ赤っか。
う…うわぁ。あ…わわわわわわ。頭から頬へ、頬から体全体へ熱が伝わっていく。
「急に大人しくなって…変な浅井だなっ」
大人しくなっちゃうに決まってるじゃん。瀬川くんは気づいてないけど、あたしの鼓動は超ドキドキいってるんだよ。
「せ…瀬川くんのせいだよ」
「……へ?俺?」
はっ!!今あたし口に出してた?ひぃっ。
「ごごご、ごめんなさいっ。今のは…」
「ごめんな、浅井。そんなに頭を小突いたのが痛かったなんて…」
……へ?それ、勘違いだよ瀬川くんっ。違うんだってー!