オレンジ色の校舎
「2人ともおはよー」
すると、タイミング良く?麻衣が登校してきた。あたしは麻衣に飛びついた。
「永納、おはよう」
「うん、おはよ。……てか遥ったらどうしたの?飛びついてきて怖いんだけど」
あたしはすがるような目つきで麻衣を見た。
「お腹空いたの?」
「違ーう。今さっきご飯食べたもんっ。ま…麻衣、あの…」
「あ。あたし先生に呼ばれてるんだった。遥、あんたも来てよ」
じゃーまたね、と瀬川くんに伝えて、あたしを引きずりながら教室を出た麻衣。
「……ありがとーね、麻衣」
「あんたのあんな顔っていったら瀬川くんしかないでしょ」
「あは、ははは…」
そして、生徒がチラホラいる中庭に着くと、麻衣があたしをじっと見た。
「で、どんなガールズトークを話してくれんの?」