オレンジ色の校舎
「まぁ…喧嘩?」
苦笑するそれからどうやって、彼女になる展開になったんだろう?
「だけど、なんか仲直り的な感じになったら……ね」
少し間を開けて、照れくさそうに視線を逸らした麻衣。その間に何かあったわけなんだ。
「やるね、たっちー」
「たっちー、真っ赤で笑えた」
「そんな、好きな人からの告白を笑わないのっ。それに、たっちーはかなり前から麻衣のことを…」
「あーさーいーーっ」
すると、どこからかあたしの言葉を遮るような声が聞こえてきた。げ…この声は…
「あ、たっちー」
平然を装う麻衣だけど…顔赤いですよ?
「おはようー浅井ぃー」
「お、おはようございまー…」
「今何か言ってたかなー?」
「な、何のことだかさっぱり…」
「浅井が俺の話をしてた感じがしたんだけどなぁ?」
ギ、ギクリ。