オレンジ色の校舎





そう考えると、どうしても笑みが溢れてしまう。これからは瀬川くんの隣に…



「あー、キーモイ」



と言われたと同時に、思いっきりほっぺたを引っ張られた。



「ひゃ…ひゃれ!?ひ、ひゃにひゅんの…」



「あたしよ。そんなに泣きそうな顔しないでよ」




ほっぺた…ごめんね、とあたしの頬を優しく撫でてくれる麻衣。その隣には、たっちーがいた。



「ニヤニヤしている遥さんの理由が聞きたくってさ」



「ニ、ニヤ…!?もしかしてバレてたの!?」



「超バレバレ。で、理由は?」



「り…りりり理由は…」



こ、これって言っていいのかな?でも麻衣も赤くなりながらも教えてくれたし。



「ま、聞かなくてもわかってるんだけどね」



え?



「あたし、瀬川くんから聞いてたから」






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