オレンジ色の校舎
それから、麻衣と一緒にみんなのするゲームに加わって過ごした。男子と女子の息がピッタリで笑ってしまった。
「うっわーっ、俺負けたぁ」
そして、瀬川くんの言葉にいちいち反応してしまう自分がいた。悔しそうにリアクションをする瀬川くんも面白かった。
───────
─────…
「ふー楽しかったぁ」
家に帰りつき、鞄を置いて自分のベッドへダイブした。
麻衣やみんなと騒げたことも楽しかったけど、一番心に残ってるのは…瀬川くんと話せたことかな。
まさか話しかけてくれるなんて、まさかアド交換できるなんて…思ってもいなかった。
「…えへへ」
瀬川くんのアドと番号が登録されたケータイの画面を見つめる。そして見つめているうちに、瞼が重くなってそのまま眠りについた。