オレンジ色の校舎
書き換えて、『瀬川くん』からのメールをずっと見つめる。瀬川くんからメールが来たなんて…嬉しすぎだよ。
なんで昨日、すぐ寝ちゃったんだろう。瀬川くんからの初めてのメールだったのにな。
今さらだけど、返事した方がいいかな?でも、まだ寝てたら…迷惑だよね?
でも、昨日返事返してないし…嫌われちゃってたりして。…いや、もう嫌われてる?
─────…
「やっぱり無理ぃ…」
それから何十分もケータイの画面とにらめっこをしたが、結局瀬川くんに返事は打たなかった。
…いや、打てなかった。
緊張しすぎて。それに…好きな人からのメールに胸がいっぱいで。
…せがわくん。
瀬川くん…瀬川くん。
やっぱりまだ、好きなんだよ。
あたしは、胸いっぱいの気持ちを抱きながら、ケータイを握りしめた。