オレンジ色の校舎
「あんた達、何があったの?」
さくら花に着いた汗だくなあたしと瀬川くんを見た瞬間、麻衣の口から発せられた言葉。
「朱希ー!お前浅井に変なことしてねぇよな?」
「だ、誰がするかよっ。健真じゃないんだからっ」
「ん?怪しいよ、朱希くーん?」
そう言いながら、店の中へと入っていった瀬川くんとたっちー。
「瀬川くんと大丈夫だった?」
「あ、うん。素直に話すことが出来ましたっ」
「それはよかった。ほら、中に入るよ。クーラーガンガンだから」
中に入ると、クリスマスイブの時のようにほぼクラスメートが揃っていた。さすがたっちー。
『じゃ〜カズがまだ来てないけどカンパーイ!』
一馬くんはまだ来ていなかったが乾杯をすることになった。