オレンジ色の校舎
「…って瀬川くんと?」
「当たり前よ。もしかして…浅井くんといたいわけ?」
「ち、違っ…」
「浅井、外行くぞ」
瀬川くんにぐいっと腕を引っ張られて、部屋を出たあたし達。中からは『あの2人…?』とどよめきが。
「せ…瀬川くん、こうやって2人でいたらみんなに…」
「俺はバレても構わない。てゆうかバラしたいから」
「えっ?」
お店の店員さんがチラチラと見てくる。あたしは慌てて外へ出た。
「浅井は俺の彼女、ってみんなに知ってもらいたいわけ」
「な…なんで?」
「……わかんない。だけど、隠していたくない」
瀬川くんは隠し事…大嫌いだもんね。
「浅井に告白する奴が現れないようにするため」
「うへっ?」
目を全開に見開いて瀬川くんを見た。