オレンジ色の校舎





瀬川くんからのワガママ?キョトンとしていると、瀬川くんの顔が近くなってきた。



「浅井…」



「えっ?えええ?」



ドッキンバックン。心臓は一気に工事現場の様に慌ただしくなり始めた。



ち、近いってことは…これってこれってー!?あの…い、いわゆる…ち、ち、ちゅー!?



「みんなに付き合ってること、言おっか」



「へ?」



あたしの手を取り、再び部屋へ向かった瀬川くん。え?…ん?今のドッキンバックンは何?



「あれ?浅井、何か勘違いした?顔赤いけど…」



「あ、赤くなんてないっ」



さっきの店員さんが再び見た。店員さんも何回も見ないでくださーいっ。



ガラッ。



部屋の襖を開けると、みんなが一斉にこっちを振り向いた。



こ……怖いよ。






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