オレンジ色の校舎





「橋本ー!いい女のお前は女子に配れっ。俺はヤロー共に愛を込めて配るからな♪」



「あたし雑用ー!?最悪っ」



株をあげた楓ちゃんはたっちーにこき使われた。あたしはすかさず麻衣を見た。



麻衣は、困惑した表情でたっちーを見ていた。



「はい、朱希くんの彼女サンっ」



すると、目の前に差し出されたアイス+楓ちゃんの笑顔。



「みんなの公認になっちゃうとかあたしの立場も考えてよね?」



「え?あ…っ、うん」



「もう!そこは胸を張るとこじゃん!遥ちゃんはもうちょっと自信と勇気を持たなくちゃっ」



「は、はい」



なぜか、楓ちゃんに説教をされているあたし。何でだろう?



「……でも、ありがとう。この機会があったから、クラスのみんなと仲良く出来そうだよっ♪」



アイス食べなきゃ溶けるよ、と言い残して他の女子の元へ向かった楓ちゃんだった。






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