オレンジ色の校舎
「大丈夫。浮気じゃないよ」
麻衣は瀬川くんの元へ向かった。瀬川くんはバレー部の男子と話している最中だった。
そして、瀬川くんと廊下に出た麻衣。たっちーは2人の様子を気にしているようだ。
────うずうずうずうず。
あたしは我慢の限界が来て、たっちーの元へ駆け寄った。
「たっちー、ちょっと来て!」
「あ、浅井?」
「ちょーっとだけたっちーと話がしたくて!まだ授業が始まらないから中庭行こうよっ」
「はっ?俺、宿題が…」
「そんなの後!今たっちーに必要なのは宿題じゃないでしょっ」
強制的にたっちーを連れ出した。ごめんね、たっちー。
そして中庭に着いたのはいいが…今のたっちーには害を加える光景が映った。
隅っこのベンチでラブラブなカップルの姿を発見。
「浅井ぃーラブラブってものは、こんなにも周りの心を露にするんだねー」
「た、たっちー!?」