オレンジ色の校舎
15.ブランコとマフラー





「まぁ、驚きの展開ね」



チューと呆れながら、あたしの目の前でアイスティを飲む麻衣。



「俺はいろいろとビックリしてんだけど」



麻衣の隣で目をパチパチさせながらあたしを見るたっちー。



放課後、麻衣とたっちーと3人でラブリーに来ていた。だけど今の気分でラブハンは頼んでいない。



「要するに、告白してきた浅井くんとハグしてる所を瀬川くんに見られたわけね?」



「うん。超簡単に言うとね」



「てゆうか、浅井とカズって塾一緒だっ…」



「たっちーはちょっと黙って?それで勉強して。明後日試験よ?」



麻衣には学校で昨日から今日の朝のことを話した。たっちーは瀬川くんから何も聞いていなかったみたいだ。



「でも、瀬川くんが傷つくのは当たり前よ?彼女が他の男と抱き合ってんだから」



「う…うん」






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