オレンジ色の校舎
麻衣はちゃんと頑張っている。あたしは瀬川くんのために頑張れていたのかな?
「あーあ。これから冬休みが来るのにダブルデート出来ないじゃない」
「あはは。たっちーと2人で行きなよ!」
「アイツとは勉強以外で2人きりになりたくない」
「それって照れちゃうから?」
「なわけないじゃん。アイツすぐ隣に来たがるんだよ。あたしは距離を置きたいのに」
麻衣、それってやっぱり照れてるって証拠だよ?
「浅井くんみたいに、もう少し収まんないかな」
……ドキリ
「あ、そういえば浅井くんのことはどうなの?」
「へ?な、何が?」
「大切な友達、の浅井くんは」
アイスティを飲みながら、一馬くんの話題を待つ麻衣。