オレンジ色の校舎





また箱を落としそうになったが、なんとか取り止めた。てゆうか聞いてないよ!?



「まぁ、永納はかなり不機嫌だけど、たっちーは望み通りになって喜んでるよ」



そう言ってあたしの横を通りすぎた一馬くん。



「浅井、体に気をつけてな!」



「う…うん」



「何かあったら言えよ」



「う…うん」



2つの大きな背中がスーパーを出ていった。寂しいけど、ホッとしているあたしがいる。



「遥ちゃん、あのイケメン2人組っはどういう関係なのよっ?」



「イ、イケ!?ど…どういう関係って…ただのクラスメートですよ?」



「怪しいわね〜?2人とも遥ちゃんが好きなんじゃない?」



「そそそれはないですよっ」



一馬くんはともかく、瀬川くんは…もう元カレだし。






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