オレンジ色の校舎





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To:瀬川くん

あけましておめでとう。
昨年はありがとう。
今年もよろしく。
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数時間後、女子力0の堅苦しい文字を並べたメールを送信。同時に睡魔が襲って眠りについた。



彼女の時も片想いの時も、瀬川くんへの返事に時間がかかることは変わらないあたし。



新年からドキドキさせられて…あたしの心は大忙しだった。



────────…



「えっ!?」



そして初詣。麻衣と2人で行くことに胸を高鳴らせて、待ち合わせ場所へ行くと…



「どう?新年早々のサプライズ」



ニヤリと笑う麻衣がいて、その隣にはたっちー、瀬川くん、一馬くんがいた。



「き…聞いてないよ!?」



「だからサプライズって言ったじゃない。あっ!あと1人…」



「お待たせー!」



「あ、来た来た」



あと1人の正体は…楓ちゃんだった。






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