オレンジ色の校舎
「人数が多い方がいいし、楓も呼んだの」
「そ!麻衣から連絡が来てビックリしちゃったけどね」
いつの間に2人はこんなに仲良くなったの?小さなギモンを胸に抱いたが、たっちーの言葉によって書き消された。
「よし、じゃあみんな揃ったことだし新年の挨拶するか!」
「は!?ここで?」
「あんたバカじゃない?」
「バカだからするんだよー!」
「俺はバカじゃない」
「カズうるせーよっ。いくぞ、あけましておめでとうだかんな?せーのっ」
『あけましておめでとー!』
みんながみんなテンションが高かったわけじゃない。それに通行人もチラチラ見て笑っていた。
だけど、高校生にしか出来ないことかもしれない。道端で叫ぶ勇気は…あたし達にしかない。
「いいねっ!立花くんの案♪」
「だろー?橋本はわかってくれてるみたいじゃん?」
ここで一応説明をするが、立花くんとはたっちーのことである。