オレンジ色の校舎
告白…されてからも意地悪は変わらないけど…なんだかストレートになってる感じ。
「まぁ、誰かさんは朱希の隣になりたいだろうけど」
しかし、一馬くんはあたしの気持ちが少しずつ一馬くんにグラついているのを気づいていない。
「う…うわぁ、席替え楽しみ!」
「ほれ見ろ。やっぱり朱希かよ」
「ちが…うもんっ。麻衣や楓ちゃんと隣になれたらいいなぁ。あ!話しやすいたっちーもいいっ」
「おいおい、友達の彼氏に手を出すのか?こりゃ永納が怒るぞ」
「そういう意味じゃないってっ」
そしてくじを引く順番になり、あたし達を教壇へ向かった。
「お前らできるだけ近くになんなよ?浅井同士じゃ、名前呼ぶ時にややこしいんだよなぁ」
須田ちゃんが肩をコキコキしながら冗談混じりに言った。た…確かに。
えいっ!とラスト席替えのくじを引いた。うわぁ…開くのが怖い。
「遥、何番?」
「か…一馬くんは?」
「俺、6番」
「えーっと、あたしは…」