オレンジ色の校舎
確かに。なんで2人も呼び出すんだろう?
「あたし達…たっちーに何かしたっけ?」
「バレンタイン以外は何も。とりあえず…放課後は教室に行こう」
麻衣の言葉に頷いて、2人ともお弁当を広げた。もう空腹の限界だった。
「んー、唐揚げ最高♪」
と喜んではみたものの、内心では放課後のことが気になっていた。
麻衣に…告白なのかな?『P.S.』ってのが気になるし。でもそれなら、あたしは必要ないよね?それともあたしはただの口実?
モヤモヤを晴らすために、麻衣の卵焼きを一口食べた。ん、美味しいっ。だけど麻衣には睨まれたのだった。
──────…そして、さまざまな疑問を抱えながら放課後を迎えた。