オレンジ色の校舎
「24日にクラスでクラス会兼クリスマスパーティーがするんだって。たっちー達が計画してるらしいよ」
たっちーは、クラスのムードメーカー的存在の男子で、瀬川くんと1番仲が良い。
「大人数の参加がほしいみたいなんだけど、どう?」
「んー…行こうかな。予定ないしせっかくのイヴだし」
「わかった。遥が行くならあたしも行くよ」
「うんっ。みんな来るかな?」
「まぁカレカノがいなければ過ごす奴もいないし集まるっしょ?」
カレカノ…か。あたしの頭には、一人の男子の顔が浮かんだ。
瀬川くんも…来るのかな?彼女いたら来ないだろうけど…さ。ふぅっとため息をついた。