オレンジ色の校舎
「ん、どうぞ」
一馬くんはあたし達に、順位の載っている紙を見せた。
「「「「………」」」」
その文字を見た瞬間、あたし達は目が点になってしまった。
「カ、カズ…これカズの順位のやつだよな?」
「ったり前。他の奴のなんか持ってくるかよ」
「だって…だってだって…」
『総順位 1位』
これが一馬くんの順位だった。う…うそぉ、本当に?
「あぁ、そういえば毎回テストで1位の人って『浅井一馬』だったような…」
「ありがとう。毎回5位以内に入る永納麻衣サン」
「…ちょっと、あんたに言われたくないんだけど」
「ま…まぁまぁ2人とも…」
あたしが遠慮がちに2人の間に入ると、麻衣から戦いの目が向けられた。ひ…ひぇぇっ!
ま…麻衣かなり怖いよ。そんなに気に障ること言っちゃったかな?