遠距離恋愛
「芽依?」

「ん何?」

優斗は手を差し出す。

「手繋ぎたいの?」

あたしはちょっと意地悪をしてみた。

「…」
優斗は少しムッとして黙って

あたしの手を握った。

…ゆうと

「なぁ、ここ入ろう?」

「ゲームセンター?…いいけど」

「取りたい物があるんだ!」

UFOキャッチーを指指した。

「え?」「…わぁ!可愛」
テェディーベァーだ☆
でも、こんなの取れるのかな?

「わぁー゛わぁー」
あ、取れた。
「凄いよ優斗!」
「はい」
え? 「はいって…?」
「やる。お前の為にとったんだから」

「ありがと!」
“お前の為”…嬉しい。
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