Door
翌朝はよく寝たせいか目覚めがよかった。

久しぶりに休日デートってだけで高鳴る胸を押さえて
いつもよりも念入りにメイクして、ロングの髪をブローして
ひさびさにワンピースなんか着ちゃって
待ち合わせの20分くらい前に横浜駅に到着した。

横浜駅には休日でも行き交う人はやまなくて
ただ足早に歩いていく休日出勤の人、高校生、大学生
もちろん手を繋いでいるカップルも
たくさんの人であふれかえっていた。



『お待たせ』

後ろから声をかけてきたから少しびっくりして振り返ると
この間のラフなジーンズ姿ではなく
ピシっとした黒のズボンに白シャツを着ていて、
首からさげているネックレス光っていた。
堅苦しくもなく、清潔感のある、なんだか遊び人っぽくない怜治さんは
私にとって意外だった。

『何きょどってるの?』

と優しく問いかけるから


「怜治さんってなんか遊んでるイメージあったから、
今日の服装が意外な感じがして。」

と私はつい笑ってしまって


『失礼だなー。こう見えてもまじめなのに。』

なんて言われて笑いあった。
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