Door
それから毎日仕事だってしたし
休日あいてしまった分は前から好きだったボーカルを習ってみたり
新しい洋服を買いに行ったりと、自分のために使った。

そうすると休日も、なんだか悪くない。



そういうきっかけをくれた裕子には感謝しないとね。



でも、相変わらずマンションのドアは、
私しか開けない空間のまま、季節は春を迎えようとしていた。
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