Door
それから私は、振られたんじゃなくて告白されたこと
家に入れるのが怖いこと
だけど情けないほど彼が好きになってしまったこと

裕子にゆっくり、ゆっくり話した。


『話してくれて、ありがと。
飲むとか言いながら、全然話さないんだもん。
愛子、もっと素直になればいいのに。』

ため息をついて、私に言う裕子。

「…素直に?」

『そう素直に。怖がってたらずっと前に進めないよ。』

裕子の言葉は力強くて
それだけでもなんだか心が救われる気がした。

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